京都四条烏丸の肩こり 腰痛 頭痛 ぎっくり腰 骨盤・小顔矯正など カイロプラクティック マッサージ整体院 池田治療院 の日記
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【鍋で風邪予防】
2012.11.13
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人間の身体にはウィルスに対抗するための免疫機能が備わっていて、寒いところに10分間いるだけで免疫細胞が増加して外敵に備えている。風邪は自分の免疫力でしか治せない病気である。風邪のウィルスと戦う免疫機能には4段階あり、それぞれの段階で効果的を発揮する食材を使った鍋を紹介する。
鍋は、身体を芯から温めてくれ、栄養を一度に摂れ、簡単に作れ、消化によいという利点があり風邪予防に効果的である。
第1段階「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」
風邪のウィルスは鼻や口から入り、粘膜に取り付く。体内へ侵入しようとするウィルスを粘膜のところで、はねのけるのがIgA抗体である。くしゃみは、IgA抗体がウィルスを風の力で吹き飛ばそうとしている状態である。鼻水は、IgA抗体の働きにより粘液が増加し、ウィルスを包み込んで押し流そうとしている状態である。鼻づまりは、粘液に含まれる炎症物質が血管を拡げ、鼻の穴を狭くし、ウィルスの侵入を防ごうとしている状態である。
第1段階に効果的な鶏鍋
ビタミンB6は、IgA抗体を作る元となる栄養素である。鶏肉には、IgA抗体を増やすビタミンB6が多く含まれている。また、鶏肉にはビタミンB2も含まれており、ビタミンB2が整腸作用を促しビタミンB6の吸収を促進する。鶏鍋はビタミンB6の吸収が早く、翌朝にはIgA抗体が増加している。鶏肉は、ビタミンB2が多いモモ肉がよい。野菜は、βカロテンが多い緑黄色野菜がよい。βカロテンは、IgA抗体に直接働きかけ強化してくれる。にんにくにもビタミンB6が多く含まれているので、好みによりにんにくを加えてもよい。鶏肉が苦手な人はビタミンB6とビタミンB2が豊富に含まれている鮭でも良い。
IgA抗体を増やすためには、ビタミンB6を0.25mg以上摂取するとよい。鶏肉で100g程度である。
第2段階「セキ、タン、のどの痛み」
粘膜を突破したウィルスは、粘膜上皮という細胞に侵入する。ウィルスと戦う第2の免疫細胞がNK細胞である。NK細胞は攻撃性が高く、ガン細胞にも立ち向かう。この戦いが激しいほど粘液上皮が荒れて、セキやのどの痛みが起きる。NK細胞やウィルスの死骸がタンとなって出て来る。
第2段階に効果的なキノコ鍋
風邪にしょうが湯が良いといわれている。しょうがには、ジンゲロンという辛味成分が含まれており、NK細胞が戦いやすいように粘膜上皮を整える働きがある。しょうがよりもさらにNK細胞を強化する働きのある食材としてキノコがある。マイタケ、シメジ、エリンギ、シイタケなどのキノコには、NK細胞に刺激を与える水溶性の食物繊維β-Dグルカンが多く含まれている。キノコ鍋にニラを加えるとよい。ニラに含まれる硫化アリルは、粘膜上皮を守り、荒れた粘膜上皮を再生する働きがある。
NK細胞を強化するには、β-Dグルカンを20μg以上摂取するとよい。シイタケで3枚程度である。
第3段階「身体がだるい、関節の痛み」
粘膜上皮を突破したウィルスは、リンパ管へと移動し、全身へ拡がっていく。T細胞は、リンパ管で酵素という武器でウィルスと戦う。体がだるい、関節が痛いという症状は、ウィルスとの激しい戦いで周りの筋肉を緊張させるためである。 第3段階に効果的なカキ鍋
カキに豊富に含まれる亜鉛がT細胞を強化する。みそにも亜鉛が含まれているので、みそを加えると良い。ゆずの皮にはビタミンPが含まれており、関節の痛みやだるさをやわらげてくれるので、ゆずを加えるとよい。
T細胞を強化するためには、亜鉛を15mg以上摂取するとよい。小ぶりのカキで3個程度である。
第4段階「発熱」
ウィルスは身体中の弱った細胞に入り込み増殖する。このときにウィルスと戦う強力な免疫細胞としてB細胞がある。下痢や腹痛が起きるのは、腸の中でも激しく戦っている証拠である。身体はB細胞が戦いやすくするため体温を上昇させる。発熱してもよほどのことが無い限り、無理に熱を下げないほうが良い。ウィルスは35~36℃で活発に活動する。一方、B細胞は38~39℃で活発に活動するので、発熱はB細胞の働きを最大限に発揮し、ウィルスを倒しやすい状況にするためのものである。第4段階では安静が第一である。
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